きょう10月9日は体育の日です。
我が家の近くの市民屋内プールではイベントがあり、「着衣水泳」と題して、溺れたときの対処や溺れたひとの救い方を教える講座がありましたので参加してきました。
今日は、この参加したとき教えて貰ったポイントを伝授しましょう。
水に溺れたときに泳いで救えるには、海などで500m連続して泳げるくらい泳ぎが達者でなければ泳いで助けに行ってはいけないそうです。これは、「ミイラ取りがミイラになる」からです。それくらい溺れている人はパニックになっているしすごい力でしがみついてくるからよほど泳ぎに慣れていて助ける訓練をしていないと難しいそうです。
わたしは泳ぎは達者なほうですが、日頃から無理だと感じていたので機会があれば「どうやったら水に溺れている人を助けられるか」を学んでみたいと思っていました。今日教えて貰っていろいろ習得できたのでお伝えします。
【溺れたひとを助ける場合】
上にも書きましたように、溺れている人を見つけても自分もすぐ飛び込んで助けに行ってはいけません。自分も溺れてしまうかも知れないからです。助けられる可能性があるのは、泳ぐことにかなり自信がある場合や溺れている人がパニックになって暴れていない場合です。岸から助ける方法をとりましょう。
1.溺れているひとの顔の近くにできるだけなにか物を投げ入れ、つかまって貰うようにする。
空にしたペットボトルを両脇に挟むと水に浮くことができます。今日は片方に2Lもう片方に1Lペットボトルを挟んだだけで浮きました。そしてTシャツをパタパタ仰ぎ中に空気を入れたら完璧に浮きました。
バケツでも良いようです。ビニール袋も空気を入れると浮き袋になります。バーベキューをしているときに溺れている人を見つけたりしたらそういう物は周囲にありそうですよね。
2. 棒のようなものがあれば差し出してつかまって貰い、引っ張る。
これはかなり楽に助けられました。すっと引っ張れます。ロープなど固く太いひものようなものを投げ入れひっぱってもよいのかも知れません。
3. 何もない場合は、できるだけ落ち着くように声をかけ、服をパタパタしてなかに空気をいれるよう促しながら、はやくほかの助けを呼ぶ。
きょうの訓練は、助けが来るまで水に浮き呼吸を維持して助けを待つ技術です。
ですから、このように浮いて居られる という技術を身につけられるよう一度はこの動作をやってみると良いと思います。私も今日やってみて自信がつきました。
4. たくさん人がいる場合は、一人は救急車の手配、もう一人は毛布など暖めることができる物を捜すことです。
岸に上がったら人工呼吸や心臓マッサージなどの救急処置が必要になったりしますがそれで戻らなければその後必ず救急車で病院に行かねばなりません。それから水中にながくいたことで体温が下がって居るので暖める物が必要です。
【自分が溺れた場合】
1. 自分が落ち着いている場合ですが脱ぐことができるなら潜って衣服や靴を脱ぐ。
衣服を脱ぐと寒くなりますが着衣していることでからだが重くなり沈みやすくなってしまいます。靴だけでも脱いだら軽くなります。きょうは実際着衣で水中に入りましたが水を吸うと衣類はやはり大変重くなります。でも水に溺れている時に服を脱ぐというのは実際難しいとも思います。ですから川など流れが速いところに流されたりした場合は服や靴を脱ぐのは難しいのではないかと思います。
知識を得ておいて場合によって臨機応変に対処するしかないかも知れません。
2. 仰向けになりシャツやTシャツにできるだけ空気を入れる動作を繰り返す。
水面より上にパタパタとシャツを上に上げると空気が入ってきます。それをゆっくり続けるだけで浮きます。
きょう水中で着衣水泳を体験し、救助方法を練習してみて多くのことを学びました。体験し知っておくことの大切さを知りました。充実した一日でした。皆さんも体験できるような機会があれば是非やってみて下さい。
力持ちだからとかできるとか力がないからできないというのではなく、落ち着いて行動する事が重要です。
みながパニックになっていたら声を出してするべき事を指示する立場になる人が必要です。
なによりも溺れている人に落ち着くように大声で話しかけ必ず助かるということを伝えパニックに陥らないようにする必要もありますよね。
意識がない場合や、脊椎損傷のおそれがある場合には、水中に入り、患者の両手を上に挙げその両手を組ませてウエストのよこあたりに立ってゆっくり水平に仰向けにしてまっすぐ岸まで誘導します。
水難事故による死亡事故が多い原因は浮き身ができないことが大半だそうです。それは浮き身することを指導したり学んだりする経験が人々にあまり無いことが原因といえます。
「着衣水泳」の指導がもっと広まると良いと思います。たくさんのひとが技術を身につける必要もあると思います。
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