RAの関節破壊は従来考えられていたより早期に起こっているというエビデンスが明らかになり、発症2年以内にRAをコントロールすることが、将来の変形を防ぐ上で最も重要と治療の方針が明確化されるなど変革が起こっています。
しかし、患者さんの中には、リウマチ治療をどのようにすればよいか知らない人も多いと思います。
そんな方は以下のように行動を起こしてください。
1.できるだけ早く病院受診をしましょう。
ただし、「リウマチ専門医」のいる病院にして下さい。リウマチ治療はここ10年で大きく変化しました。特にここ数年でも益々変化しています。エビデンス(治療効果の結果)が明らかになり、治療の方向性が明確化しつつあります。
専門医:医師の中でもその診療科や分野において高度な知識や技量、経験を持つ医師のことで、専門医評価認定機構と学会が連携して行っている試験に合格した人です。
「専門医」の定義:5年間以上の専門研修を受け、資格審査ならびに専門医試験に合格して、学会等によって認定された医師を専門医といいます。
リウマチ最前線の知識がない医師に治療してもらうことほど不幸なことはありません。
あなたが自分の身体を見てもらう医師は、「専門医でリウマチ治療の最前線を知っている医師ですか?」あなたの運命を任せることになるのですから慎重に選んでくださいね。
2.多くの情報を入手しましょう。
情報源は、インターネット・本・医療従事者・役所などいろいろあります。情報の渦に飲まれて知りすぎて落ち込むこともあるかも知れません。でも自分の今後の方向性を自己決定して行くには、一旦、情報を獲得し、正しい情報かどうか吟味する必要があります。そのために基盤となる知識は必要なのです。
3.自分の人生ですから自分で自己決定しましょう
治療場面で自分の意見はきちんと言ってください。医師や看護師に遠慮するのはやめましょう。意見をきちんと伝えたらきちんと対応してくれます。対応してくれない場合は、そのことも伝えてはいかがでしょう?伝えられないかも・・・という場合は紙に書いて持って行きましょう。それをその場で読むもしくは手渡す だけでも効果があると思います。家族に代弁してもらってもよいですね。
周囲に、リウマチかな?という人がいたり、リウマチかも・・・と思っている人がいたら、すぐ上記1-3を勧めてください。もう一度書きます。すぐリウマチ専門医のいる病院に受診しましょう!
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