第25回日本臨床リウマチ学会(学会長 佐川昭リウマチクリニック 佐川昭先生)に参加し、開発した「ふきん絞り器」に関して発表してきました。
加古川のリウマチ専門病院でRA患者さん30人の皆さんにユーザー試験を実施した結果について発表してきました。
以下、かいつまんで発表の内容を掲載します。
テーマ:手指機能や握力に依存せず簡単に絞れる「ふきん絞り器」の開発とRA患者への適応
「ふきん絞り器」製品開発の背景:
•RA患者は、手指の変形や握力低下など手指機能障害が起こると、タオルやふきんが十分に絞れず家事や生活に支障をきたす
(これまでいくつか開発されているが、いま有効なものはない)
製品代金や電気代が低コスト
設置場所の自由度も高くなる
手絞りと製品では製品のほうがよく絞れていた
手絞り 平均47.57g 製品52.97g (t検定 p<0.032)
「絞り困難のない者」と「絞り困難ある者」に有意差あり
= つまり、絞り困難がないほどふきんはよく絞れる・・・これは当たり前なこと
(Mann-Whitney のU検定, Z値-2.606, p=0.009 )
「絞り困難ない者」と「絞り困難ある者」に有意差なし
= つまり、どちらもよく絞れており、絞り器は有用
(Mann-Whitney のU検定, Z値-0.870, p=0.384)
=つまり、「絞り器使用」は日常生活動作を助けることになる
(Wilcoxonの符号付き順位検定, Z値-2.615, p=0.009)
= つまり、絞り器を使用しても絞れる量は同じ
(Wilcoxonの符号付き順位検定, Z値-1.706, p=0.088)
ただし、この場合でも、「絞り器使用」は手首や指先の保護(変形防止)には役立つと思われる
そのほか、今回の調査で分かったこと:
→ これに関して、その後8-11月で改良を施し、ほぼ回転羽根の反発力とタオルの端っこの固定処理の2つ
の課題を克服し
11月24日についに完成品となる!
結論:
最後に:
その場合は、私のブログコメントに「購入希望」とコメントください
神崎さんの部屋
リウマチと家族と看護の広場 http://www.ranurse.jp/
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